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“なんとなく価格”があなたを貧しくする――価格の話

  • orita90
  • 2023年1月22日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月10日


あるある話、だけど見過ごせない話


 知り合いや友人に、つい“その場のノリ”で価格を決めてしまう――これで痛い目を見た、という声をよく聞きます。

 「お世話になっているから」「断りづらかったから」その気持ちもよくわかります。でも、“なんとなく”の価格設定は、後からボディブローのように効いてくるのです。

 一度決めた価格には、必ず“前例”としての影響力がついて回ります。「前は○円でやってくれたよね?」が積み重なれば、本来の利益はあっという間にすり減ってしまいます。


価格設定こそがビジネスの土台


 そもそも、利益を出すためには「何を・いくらで・どれだけ売るか」を明確にしておく必要があります。その出発点になるのが、**“価格設定”**です。

ところが意外と、「なんとなくこのくらいかな…」で値付けしている方が多い。これでは目標も、戦略も、計算もすべてがぼやけてしまいます。

 だからまず、「月にこれくらい利益を出したい」というゴールから逆算し、価格の根拠を持つことが大事。そしてその根拠を表す**“価格表”**を用意することで、信頼感も交渉力も一気に高まります。

 したがって、ビジネスをする以上、価格設定をする、価格表をつくるのは必須となります。


価格表は、あなたの“自信”を形にしたもの


 価格表は、単にお金の話を明確にするためのツールではありません。「私は、この内容でこの対価をいただいています」という覚悟と誇りを示すものでもあります。

 価格を明示することで、相手にも安心を与え、自分にもブレない軸ができます。そして、仮に知人からの依頼があったとしても、まずは「これが通常価格です」と提示できるだけで、会話の土台がまるで変わるのです。


値引きは、得をしながら気持ちよく


 知り合いや友人に、つい安くサービスを提供してしまう――これで痛い目を見る人は本当に多いです。もちろん、気持ちよく値引きしてあげたいという思いもわかります。でも「なんとなくの値引き」は絶対にNG。同じ単価でその周りの友人にも提供しないといけなくなる可能性もあります。

 だからこそ、最終的な利益をきちんと見込んだうえで、“得をしながら気持ちよく”値引きするのが商人のあり方。なんでもかんでも安くしてしまうのは、いわば“商人失格”なのです。誤解されやすいのですが、私は「値引きはダメ」と言っているわけではありません。ポイントはそこではなく、「価格をどう設計するか」という話です。

 しっかり利益を見込んだうえで、“ここまでなら柔軟に対応できる”というラインをあらかじめ設計しておく。それが、疲弊しない価格設定、そして誠実なビジネスの続け方につながっていくのだと思います。


最後に


 ここまで読んでくださったあなたは、おそらくすでに価格に対して“真剣に向き合える人”です。きっと、サービスの中身にも同じように誠実さが込められていることでしょう。

また次回も、こっそりあなたの時間を少しだけお借りできたら嬉しいです。ありがとうございました!(2025年5月改訂)


※価格設定のヒント 

・まずは作る ・コスト削減効果・利益創出効果・単価はあげるべし


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(ブログ、折田裕彦、弁護士、税理士、社労士)

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